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小森清貴 solo Album『カトレア』発売中 詳細

小森清貴 Twitter @kiyotakakomori
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FUJI ROCK 2018 参戦後記

2018/8/3 | 投稿者: komori

毎年恒例ですが、フジロック参戦後記です。

沢山観た中でも取り分け印象に残ったアクトについて、書きます。

7/27(金)
■ストレイテナー@RED MARQUEE
最近になり好きになったチャットモンチーに関してもそうなんですが、ストレイテナーなんかが売れはじめてきた時期、自分は殆どリアルタイムの邦楽に興味を失ってしまい、古い音楽やよりアンダーグランドなものに傾倒しており、今の今までまともに聴いたことがなかった。今年はそういう音楽こそ聴いてみようと思っていて、やはり長く存続しているバンドにはそれに値する理由があるはずだから。

そしてはじめて観たストレイテナーのライヴは期待を遥かに上回るもので、このバンドが20年間存続し、支持されている理由がわかりました。飾らず、誠実さの塊のような音楽だった。バンドっていいな思い、泣けた。


■エレファントカシマシ@WHITE STAGE
エレカシは、単独はないのですが、フェス系では何度か観たことがあるのですが、今が最高潮という感じがヒシヒシと伝わってきて、それは本当に凄いことだと思う。冷静に考えて、あんな変人がこれだけポピュラリティーを得てるということが少し不思議になったくらいだが、やはり楽曲が普遍的に良いのです。


■サカナクション@GREEN STAGE
サカナクションも、先述のストレイテナーと同じ理由で観ました。やはり流石は日本のバンドでグリーンのヘッドライナー枠を任されるバンドという風格の圧巻のパフォーマンス。あとここまでエレクトロをポップに昇華し体現しているバンドっていないんじゃないかな、とそのオリジナリティーにも驚いた。


■POST MALONE@WHITE STAGE
初日のベストアクトかな。アメリカではバカ売れしてるようだけど、僕は殆ど知らなくて事前にSpotifyでちょっとチェックしてたくらいだったのだが、いやあ素晴しかった。

トラップ以降の現代のヒップホップ、本当に素晴しい音楽が多く、いつも発見がある。言葉の意味はわからなくても、わかる。伝わるという事象がどういうことかを教えてくれる。祈りのようなライヴだった。



7/28(土)
■eastern youth@GREEN STAGE
ベースのゆかさんが加入してからはじめて観ました。往年の代表曲だらけの、贅沢なセトリさったが、新体制になり昔の曲が生まれ変わり、バンドが今まさに更新され新しくなっていく姿がリアルタイムに伝わり、のっけから涙が止まらなかった。10代の頃に自分の指針であったロックは、今でも最高にかっこいいロックンロールであった。


■OLDEICKFOGGY@WHIT STAGE
イースタンとフォギーを被せるなよ〜とタイムテーブルを恨みましたよ。イースタン同様にそのエモ過ぎるアクトに朝から男泣き。フォギーは弱さを歌ってるから、パンク。本当に歌詞がいい。


■小袋成彬@RED MARQUEE
我らがH Moutainsの畠山健嗣くんが再びギタリストとしてレッドマーキーに!ってことで観に行ったけど、いやあ小袋さん、日本にこんなソウルシンガーがいるのかと驚いた。2年前に観たジェイムス・ブレイクを彷彿とさせるような神聖さがあった。健嗣くんのギターの音色も、レッドマーキーの果ての果てまでちゃんと届いていた。


■SKRILLEX@GREEN STAGE
音楽に没頭し過ぎて気が狂った人間の作り出すぶっ壊れたエレクトロダンスミュージックとでも言いましょうか。ちょっと前の方にいくのひよるくらいの盛り上がりでしたね(笑)

そして最後のYOSHIKIのサプライズ出演。日米のカリスマが考えることとは、凡人とかけ離れ過ぎてて、その全く空気読んでない感じこそが、カリスマ。


■KENDRICK LAMAR@GREEN STAGE
会場の期待値がとんでもなかった。調度台風による雨風も強くなってきた時間帯、嵐の中に現れたケンドリックの姿は、人類に降り立った救世主のようだった。今年のフジの特徴として、国籍問わずでかなり外国人が多かったのは、間違いなくケンドリックの影響だろう。

ヒップホップの勢いがロックを凌駕している現代の象徴のようなケンドリック。ゲットーから生まれた文化が世界の頂点に君臨する。

音楽を超え、様々な価値観の転換が確実に起こっていると思った。旧来的な常識はどんどん通用しなくなっていくのだろう。それを人類の進化と捉えるか。それとも、、、?



7/29(日)
■King Gnu@RED MARQUEE
ストリーミング世代ならではのミクスチャー感性で、ロックもヒップホップも日本の歌謡曲さえも租借し吐き出された楽曲群の完成度に驚くばかり。こりゃ人気でるわ、と傍目で見ても納得しか出来ない、あれだけのものを見せられると。いやはや、凄いバンドである。


■BOB DYLAN & HIS BAND@GREEN STAGE
とにかく生きてるうちにディランを生で、しかも苗場で観れたってだけでも、僕は幸せだったよ。スクリレックスやケンドリックを聴いたあとでは、若者たちにとってはディランの音楽は随分大昔のものに聴こえるかもしれないけれど、実はみんなディランの子供たちのようなもので、ディランがいなかったら今ロックもヒップホップも、きっと全然違うものになっていたに違いないとすら思えた。

ボブ・ディランとは、それくらい偉大なのだ。「ロック」という大きな器のような存在。その歌声は21世紀でも変わらず、尖ってて、そして優しかった。


■DIRTY PROJECTORS@RED MARQUEE
まだまだロックバンドにも可能性沢山あるんだよなあ、と最後にダーティー・プロジェクターズ観て想えたことは、何より幸福な体験だった。

僕は僕なりにギターやドラムやベース、キーボードという編成で、まだまだ
ロックンロールバンドってやつの範囲を拡大していきたいね。




その他、今年の思い出としては、、、

・2日目夜の台風12号直撃はなかなかハードだった。これまでもフジロックでは大雨も何度も体験していて何とかなるだろうと油断していたが、見事にテントが倒壊してしまいどうしようもない事態になってしまった。ずぶ濡れの身体と極度の疲労、同じような目にあった多くの人らと屋根のある場所で縮こまっていると、SMASHの運営の人が苗場プリンスホテルのホールに避難所を設けた、と僕らを誘導してくれた。勿論床に雑魚寝であるが、雨風凌げるその場所が天国に思えた。翌朝、避難所にSMASHの日高代表が挨拶に訪れた。日高氏は「中止にはしません。」と話し、避難民達に「台風が来て、すみません。」「寒いとか、体調が悪いとかあれば、すぐに言って下さい。」「皆さん、立派です。」と僕らを元気付けてくれた。彼のそれらのことばを僕は一生忘れないだろう。自分がフジロックの10年来のファンである理由が明確に分かった。このリーダーになら、ずっとついて行きたいと心から思えた。そして今の日本のリーダーとのギャップも、痛烈に実感した。

・また多様性に関して。今年程に海外からのお客さんの多さを感じた年もなかった印象がある。この小さな島国の音楽フェスに、これだけ全世界から様々な人種の人達が集まるのか、と驚いてしまった。黒人、中国、台湾の人々が多かったのも、今年の印象だった。それは僕はとても素敵なことだと思った。ガラパゴス化しがちな近年の音楽カルチャーの中において、こうやって未だ多ジャンル多文化をミクスチャーさせながら成功し続けているフジロックというフェスティバルには、心の底から尊敬の念しかない。毎年あの場所で、僕たちは本当はお互いに分かり合うことが出来、壁や国境もなく、共に同じように泣いたり笑ったり出来るんだ、ということを教えてもらっている気がする。今年もありがとう、フジロック。


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