壊れかけのテープレコーダーズ Official Web Site
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小森清貴 solo Album『カトレア』発売中 詳細

小森清貴 Twitter @kiyotakakomori
連絡先 kiyotakakomoriofficial@gmail.com
2016/1/9 | 投稿者: komori

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来週1/14、古くからお世話になってる東高円寺U.F.O CLUBの20周年月間にて、壊れかけのテープレコーダーズ企画「太陽の音が聴こえる」を開催します。

今から9年前、時は2007年、壊れかけの結成2回目のライヴがU.F.O CLUBでした。そう考えると、僕らも随分と長い年月ここに出演し続けてるのだなと、歴史の重みを実感します。

当時そのU.F.O CLUBと、あと高円寺の無力無善寺なんかに僕らはよく出演したり、あとライヴを観に行ったりと頻繁に出入りしていて、界隈、って言い方は余り好きなことばではないんですが、この高円寺界隈の音楽シーンには、渋谷や下北沢といった場所のライヴハウスではあまり見かけないようは、一際ディープな、変なバンドが多く集っていたような印象があり、それがすごく刺激的でした。

今回出演して頂く「俺はこんなもんじゃない」や、「ミッシング箱庭」「デーモンズ」も、そんな中で出会ったバンド達です。

当時俺はこんなもんじゃないの狩生さんは無力無善寺で「日本ロックフェスティバル」というイベントを、またデーモンズの面々は大和町の公民館(!)にて「スタークラブ」というイベントを開催しており、これらのイベントの特異さを今ここでことばで言及するのは難しいですが、以後長年の活動を経ても、なかなかあそこまでアンダーグラウンドかつフリークアウトなイベントはなかったように思えます。その両方に壊れかけで呼んで頂き、とても嬉しかったです。

まあ思い出話はさておきで、そんなこんなで活動がはじまった壊れかけのテープレコーダーズもはや結成から9年の歳月が流れ今に至り、そんな中でU.F.O CLUBの北田店長に「U.F.Oの20周年で何かイベントをやらないか」
と話を持ちかけられまして、僕は結成初期にそんな高円寺のディープシーンで出会ったバンド達と、この機会に久しぶりに対バンがしたいなあと思うに至りました。

「俺はこんなもんじゃない」は最早大御所とも呼ぶべきキャリアを誇る大所帯インストバンドで、ジャズとファンクとプログレと映画音楽、それと世界中の謎的な要素を全てつぎ込み放たれる彼等の音楽は、メンバーの極めて高度な演奏技術にも裏付けされ、観る者を異世界へと誘い、圧倒します。ここまで音楽理論と即興性のどちらをも体現しているバンドは類を見ません。日本の最重要インストバンドだと思います。リーダーの奇才・狩生健志氏には、レコーディングエンジニアとして、壊れかけのテープレコーダーズの1stアルバム『聴こえる』の制作に携わって頂きもしました。

「ミッシングデーモンズ」は、2014年に急病により他界されてしまったリアルロックンローラー大柴陽介氏が生前率いていた2つのバンド「ミッシング箱庭」と「デーモンズ」を、僕のわがままでこの日限りの特別合体編成としてご出演頂くことになったバンドです。ミッシング箱庭とデーモンズ、大柴陽介さんとの出会いは衝撃的でした。彼の天才性を、亡くなられた後にこうことば言及するのはなんとも困難なのですが、言うなればスライ・ストーンとフレディ・マーキュリーとJBと裸のラリーズが全て合わさったような… そんなスター性、そして生きながらにして最早伝説のような佇まいとオーラに包まれた、本物のロックンローラーでした。o-nestの窓ガラスを叩き割る、全裸に股間に貝殻だけ付けた格好でライヴをしその貝を客に破られ警察沙汰の喧嘩になる… など、バイオレンスな逸話だけがどうしても先行してしまう印象がありますが、実際会ってみれば実に朗らかかつちょっとシャイな3児のパパで、それにいつも音楽的探求の絶えない人で、僕が昔勤めていたレコード屋にも、たまにレコードを探しに来ていました。大柴さんの余りにも若く早すぎる死は、日本の音楽シーンにとって大きな損失だと思います。そしてこの男の天才性はもっと世の中に知られるべきでした。そんな中、現在狩生さんやミッシングの穂高さんをはじめとする有志メンバーにて、ミッシング箱庭のベスト盤を全国流通盤として発表するプロジェクトが進行しています。とても素晴らしいことだと思います。音楽の中で生き続ける大柴陽介のスピリットがより沢山の人に届けばと、僕も今回の企画を通じ微力ですがお力添えが出来たらと思っています。

そして私達壊れかけのテープレコーダーズは、この日限り特別に1stアルバム『聴こえる』の全曲再現ライヴを行います。「なぜ、今、『聴こえる』?」という声も耳にしましたが、その所以は上記の通り、今回が活動最初期からお世話になっているU.F.O CLUBの20周年であることや、ご出演頂く俺はこんなもんじゃないの狩生さんにこのアルバムを録音して頂いたことなど、いろんな要素に起因しているのですが、一番の理由としては、僕ら自身が一度、初心に戻り、今回のライヴに挑みたかったということ。そして9年も前に僕らが右も左も分からずの状態であくせく作り上げた楽曲たちは、歳月の経った今でも有効で、僕らがずっと信じ続けていた、それは具体的には何か、というわけでもないんだけど、それを改めて今、再確認したかったということ。それに、今よく来て頂いてる壊れかけのお客さんの殆どは、多分この時代の僕らのことを知らないのではと思い(当時、観客の絶対数が極めて少なかったので笑 まあ今もそんな変わらないからですが…)、そういう観点からしても、きっと今『聴こえる』の全曲再現をやるということは、新鮮味をもって楽しんで頂けるのではないのかなとも思ったからです。「蝶番をこじあけろ」みたいに未だに定番な曲もあるけれど、久しぶり過ぎて曲書いた自分ですら思い出せない曲もあるからね。笑

そんなこんなで長くなり過ぎてしまいましたが、以上が1/14に寄せた想いであります。尚、予約者特典で激レア音源『超初期の壊れかけにテープレコーダーズ』をプレゼントします。なんと、その結成2回目のU.F.O CLUBでのライヴ音源が、偶々出てきたのです。なんとまあ。

是非とも皆様、お待ちしております!

「太陽の音が聴こえる」ってのは、つまりはそういうこと。いいタイトル、だろ?


小森清貴
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2016/1/7 | 投稿者: komori

これまでソロでのライヴ動画がYOuTubeになかったのですが、昨年末のひかりのうまでの冷牟田敬君との2マンをお客さんが撮影してくれまして、そちらをアップしたので、是非ご覧下さい。



小森清貴「近未来」、「冷凍保存」

「冷凍保存」は10年前に作った曲で、それこそ冷凍保存されてたかのような曲かと。



小森清貴+冷牟田敬

Paradise{Jasmine}と壊れかけのテープレコーダーズ「天気の話」のセルフカバーです。









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2016/1/6 | 投稿者: komori

謹賀新年。2016。
本年もよろしくお願い致します。

年末、2015年最後の壊れかけのテープレコーダーズのライヴで、一人の愚か者の最低な行為のせいで、お客さん、共演の方々、ライヴハウスのスタッフ、沢山の人に迷惑をかけてしまった。バンドリーダーとして、今更ながらもしあの場にいた方で、ここを見られてる方がいらっしゃったら、改めてお詫びを申し上げたい。ごめんなさい。もう少し大らかに出来たのでは、という意見も見かけた。確かに、私達の怒りは幼稚なものだったかもしれない。ただ、演奏ではない、音楽ではない事態での出来事が、許せなかった。どうせ殺り合うなら同じ土壌で殺り合うべきだと思うし、それでバンドが滅びるなら、それはそれで運命だし、構わない、と思いながらこれまでやってきたものを、その土壌の外から踏みにじられた心地だった。怒りを超え、最後は悔しさで涙が溢れた。

いつも応援してくれてるお客さん達に伝えたいのは、僕達は皆で楽しくひとつになる、なんて音楽は多分、出来ない。ただ、そうではなく、4つの異なる個性がバチバチと火花を散らしながらぶつかり合うような、そういうスリリングなサウンドを、そうロックサウンドを、僕らは体現したいと思っているし、それをやってきたと自負していた。

自分は、昨年の最後にも、そうでありたかった、それだけだった。

年が明け、やはり続けることを現にこうして続けている自分がいる。それは具体的に遂行しなければならない目先の任務がまだ残っているから、というひどく現実的な理由にだけ、今は支えられているような気もする。

そんなことを考えながら、久方振りに年末年始を実家て過ごし、昔住んでいた町の海岸に初日の出を観にいった。

その陽の光は、今の自分には余りにも眩過ぎて、偉大過ぎて、希望すら感じることが出来なかったが、不思議と昨日までの絶望を忘れた。

ただ残ったのは、太陽も地球も、ああ今正に僕達と同じように生きているのか、という、生の感覚だった。

未来に落胆しても、過去にすがりついても、今が惨めでも、生きている、という感覚だけは、極限の最後まで残るのであろうか。

そして、この感覚を忘れずに、今年、作品に刻みつけたいと思った。

この感覚。
この感覚。

希望ではないが、絶望でもない。どこにも向かわない、静かな、佇んでいるだけの、生の感覚を。






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