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小森清貴 solo Album『カトレア』発売中 詳細

小森清貴 Twitter @kiyotakakomori
連絡先 kiyotakakomoriofficial@gmail.com
2015/12/9 | 投稿者: komori

もうひとつ、先述した冷牟田小森ツアーに関し、追記。梅田ハードレインにてゆーきゃんがカバーしていた長野在住のシンガー「The End」の「引き潮」という曲が凄くよくて、家に帰って来てから色々とネットで調べてみたんのだけれど、「The End」というシンガーに関し、長野在住であること、活動歴20数年の中でちゃんとした音源作品を出していないこと、最近になりようやくライヴ&トリビュート盤が一部店舗のみで発売されたこと、など以外に余り情報を得ることが出来なかった。そして一番はっとさせられた情報は、「The Endはインターネットを持っていない、なぜなら必要としていないから」ということ。

全くもってその通りだ。必要としていないものを保有しなければいけない必要というものは、ない。改めて耳を傾かせるべきは、webの世界にだけでは決してないんだということに気付かされる。

そして、恐らく我々は錯覚に陥っている。それは今や私達は何もかもを知ることが出来る、という錯覚。そしてもうひとつの恐るべき錯覚は、今や私達は何もかもを瞬時に伝達することが出来るという、錯覚。恐らく、伝える、という行為は、そのようなインスタントなものではないのかもしれない。

ここ数年の間に私達に起こった重大な変化というものは、未明はものを未明なものとして享受し、それらが明かされるべき日に明かされることを待ち侘びる忍耐、それに耐えられなくなった、ということではなかろうか。
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2015/12/9 | 投稿者: komori

久々に日記らしい日記を書きます。

12/1
下北沢THREEにて冷牟田敬bandのデビューライヴ。この歳になっても、またこうやってはじまりの感覚に全身を痺れさせながら音楽をやれるものかというライヴだった。思えば、ピンクトカレフが解散した次の日に、THREEにてParadiseの解散ライヴを観たんだった。俺と王子の、互いのひとつの終幕が、こうやってはじまりとして対峙していたとはと思うと、不思議な運命を感じる。

岩淵監督が撮影してくれたこの日のライヴ映像です。やっぱりツインギターってのは楽しい。





12/4
冷牟田敬&小森清貴ソロツアー初日、名古屋KDハポンにてライヴ。麓健一さんも地元のマツバナオキさんもすごく良かった。皆、静けさの中に熱さを帯びている方々。冷たい炎とでもいうような。自分のライヴはと言えば、DJで出ていた松本亀吉さんに「あなたはこういうアンダーグラウンドな場所にいるべきではない」という、皮肉と批評と愛情を交えたようなお言葉を頂いたのが今も奥歯にはさまった食べ残しのニラのようにむずかゆく引っかかる。同じような言葉を九州でもとある尊敬する大御所のバンドに言われたことがある。自分は、この日のような日を、アンダーグラウンドとは、思ってはいないのだけれど。

12/5
ツアー中日。大阪に移動し、偶々同じく関西をツアーしていたPWRFL Power野村くん、それと神戸に移住したapartment生井くん、偶々関西にいたエンジニアの馬場ちゃん、パスカールのしおりさんと、西成の居酒屋で呑む。王子は名古屋からのバスに乗り遅れて来れなかった。みんな俺が連れて行った西成の居酒屋難波屋を大層気に入ってくれてよかった。野村くん、生井くん、しおりさんは、壊れかけの結成最初期からの旧知の仲の友人たち。旅の途中で偶然彼等と出会い話が出来たお陰で、色々なヒントを貰えた気がする。偶にはツアーにこういう遊ぶだけの日を設けるのもよいね。

12/6
ツアー最終日、梅田ハードレインにてライヴ。名古屋もそうだが、今回のソロツアーは本当に共演陣に恵まれて、素晴らしいアクト続きで大層刺激を受けた。特にこの日のゆーきゃんが圧巻で、ゆーきゃん程、この日、この場所、この人たちと、ということを大切にするミュージシャンはいない。そして何よりそういう出会いの感動や、その刹那的が故の別れそのものが、音楽に、いや、それしか音楽にはなり得ないのだということを、ゆーきゃんを観ながら思った。関係性のないことというのは、ない。何もかもがどこかで連なりを成しているのだな、と。自分のライヴはと言えば、こういうと名古屋の方には悪いけど、やはりツアーって短期間で成長出来るもんなのかなって、そういう体感をこの日現せた思うが、ゆーきゃんの後だと、ちょっとライヴが出来なくなってたかもしれないな。

ツアーの最中移動中はグーグードールズばかりを聴いていた。15年振りに聴いているが、最高だ。洋楽の入り口のひとつ。





最後に、バンドに誘ってくれ、そしてツアーにも誘ってくれた冷牟田王子、本当にありがとう。君のブログの名のように、君のギターの演奏は、冷たい氷作りの王国が建設されゆく場面を見ているかのようだ。ただそこには人間がいないようにも思える。凍てついた楼壁や建造物だけが次々と無機的に重ね連ねられていく。君はその極北の国のただ一人の王子。
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