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小森清貴 solo Album『カトレア』発売中 詳細

小森清貴 Twitter @kiyotakakomori
連絡先 kiyotakakomoriofficial@gmail.com
2008/12/26 | 投稿者: komori

昨日早川義夫さんと佐久間正英さんのライブを観た。4年振り。UFO CLUBで。来年私達のアルバムを出すハヤシライス・レコード佐藤氏の企画「都会の迷子さん」。私は遅刻してしまい、急ぎ足で階段を下り重い扉を開けると、もう演奏は始まっていたのだが、演奏よりも、まず何よりも、その会場の冷たさに、凍てついて狼狽してしまった。前、11月の「夢の島で逢いましょう」のあとの日記にも書いたけど、素晴らしい演奏には、必ず凛とした冷たさと沈黙がある。その極限の空間が、そこにはあった。どんな真冬よりも、今日もとても寒かったけど、真冬よりも真冬であった。その姿を表すのに思いつく言葉は「きれい」ということばだけだった。あとは皆国語辞典に帰ってしまったのだ。ああ、確かに、音楽は解説を拒絶する。

ずっとこの日の演奏が楽しみで、ジャックスを久々に聴いてみたりしていて気付いたが、早川さんは40年以上も歌声が全く変わらない。それはとてつもなく、とてつもないことなのだ。何故なら人間は進歩というまやかしを信じきってしまうからだ。40年以上も歌声が変わらないということは、それはつまり今私の歌う歌が、少なくとも40年後まで、届けなければならないということだ。ああ、なんておぞましい覚悟だろう。だって私達はいとも簡単に更新とか改新とか言うのだから。じめじめした気持ちのままで、ずっと洞穴を潜っているなんて。光なんかは求めちゃいない。その湿り気が好きなのだと。なんていやらしい覚悟なのだろう。

私達の来年出るアルバムを聴いた、ある方が、「現代に甦ったジャックス」と評したそうだ。大変光栄に思えたが、昨日の演奏を観て私は、負い目を感じてしまった。だってあんな自分の父親以上の年齢の人が、いやらしい、女の子についての歌をうたうのだから。それはつまり「ジャックスの世界」のライナーノーツにあった早川さん自身の「あなたも動くという形容詞を動詞に変えて下さい」という警告そのものじゃないか。ああ、動詞的人間はなんて猥雑で、なんて陰湿で、そしてなんてまっすぐなんだろうか。私は負い目を感じてしまった。だけど、どうじに自分のやり方は間違ってはいないという、確信が、なんかふと生まれた。

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2008/12/24 | 投稿者: komori

先日のSTAR CLUBを以ってして壊れかけのテープレコーダーズ2008年の全ライブ日程は終了しました。最後に、あんな公民館という社会的な場所で、極めて非社会的な連中が非社会的なパフォーマンスを繰り広げている様は、真のアンダーグランド・シーンを垣間見れた心地だし、そして現在の私達を取り巻く状況に強烈な違和感を覚えた。デーモンズは狂気なようで、極めて正気な、明確なメッセージをあの公民館の地下から発信していたにではないだろうか?ライヴってなんだ?ライヴハウスってなんだ?どうせ受け手は送り手だし、送り手は受け手で、仮にその循環の最中に、今まさに私達が佇んでいるというのなら、純粋無垢な受け手を想定するなんていうのは、とんだ幻想に過ぎないだろう。またそんな幻想ばかりに手を伸ばし、心穏やかに突然の報いを待ち続けてところで、何も起こりはしない。ならば、自分から起こすのが最も賢明な行為ではなかろうか。何だって、やればよかったのだ。どうせ現実なんて腐った夢の成れの果てだ。ならば夢なんぞとことん腐らせればいい。小さな、残骸から、私ははじめたいと思うのであります。

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写真は先日のSTAR CLUBの会場、大和地域センターのロビーにて。写真byサンダーさん、ありがとう!では良いお年を。
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2008/12/15 | 投稿者: komori

諸々の事情によりずっと不通状態だったネットが、本日ようやく再開通。実はこの間に西荻窪に引越しなんかしてたりしてバタバタしてて、ようやく腰を据えた連絡ツールが整ったという感じ。今まで、メールの返信対応等遅れたりした方々、ご迷惑お掛けしました。

さて、8月後半からずっとやっていたレコーディングも、先日マスタリングが完了し、いよいよこれから世に出る下準備といった段階に入る。マスタリングは調布にあるPEACE MUSICで中村宗一郎氏に携わってもらった。ゆらゆら帝国を手がけた方ということで一番有名かもしれないけど、それだけじゃなく、豊田(道倫)さん、戸張大輔、BORIS、STARS、前野さんや三輪さん等々、僕の好きな音楽を沢山手がけている。何よりSTARSの前身であり日本が誇るへヴィー・サイケバンド「WHITE HEAVEN」の元メンバーでもあった方なんだから。狩生さんの場合もそうだけど、そのエンジニアの方々の作り成した世界に対し、初めから敬意の念と共鳴性があったから、普段うまく言葉には決してなりえない未分化な想いも、なんとか言葉という形式に辿り着けたんだと思う。もしくは、その言葉と言葉の間の余白でもいいんだけど。そう、余白が伝わるというか。想いが彼等の作り成してきた音楽で培われてきた部分があるから、余白でも伝わる。言葉は寧ろ余白のための土台かもしれない。

で、それは作品は多分発売が2月中頃〜後半くらいで、ジャケットも素敵な絵描きさんと出会えて、彼女に書き下ろしてもらうことになった。彼女にもきっとそんな余白は伝えられたから、素敵な絵を生み出してくれると思う。リリースは以前も書いたけど、ディスクユニオンの「ハヤシライスレコード」から。地下室に幽閉しておいた夢は、決して夢のままではいられず、現実に侵食され、姿形を変え、今はじめてその重い蝶番の鍵を外そうとしている。
残忍で、空虚で、だけど捨て切れなかった感情を幾分か持ち合わせた怪物は、皆の前にどうやって現われるだろうか。そんな作品です。

今週末は大和地域センターでデーモンズ企画「STAR CLUB」に出演。
今年を締めくくるに相応しい、いいライブをしたい。

では、またお会いしましょう。
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2008/12/2 | 投稿者: komori

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2008年も残すところあと僅かというところで、急遽もう1本ライブ決定しました。
12/21(日)、中野区大和地域センターで行われるThe Psychedellic Demons主催の「STAR CLUB」で、今年の最後を締めくくろうと思います。

最高のイベントとも、最低のイベントとも(良い意味で)、各方面で誉れ、悪名ともに名高いイベントで、その明らかに常軌を逸脱してるであろう凄まじさは、デーモンズのHPの写真を見ただけでもひしひしと伝わってきます。

デーモンズHP→http://www.geocities.jp/the_dancun/index.html

ミッシング箱庭やデーモンズのライブは今年観た中でも最高に衝撃的だった。ボーカルの大柴さんの背後にはいつもジミヘンやジム・モリソンの亡霊が宿っていた。ああ、この人は生まれながらにロックンロールの宿命を背負っているんだな、と思った。

詳細はライブ予定にアップしてあります。

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