私はあまりテレビを見ません。ニュースくらいは見ますが、ドラマとか歌番組とかはとても疎いです。もちろん自分の部屋にもテレビはありません。
昨日は珍しく早い時間から両親が自室に行っており、ダイニングには私1人だったんです。ちょうど映画がやっている時間帯だったのでつけてみると「博士の愛した数式」という映画がやっていました。何気なく眺めていた映画だったのですが、最後にはのめりこんでしまいました。
交通事故で記憶が80分しかもたない。という数学博士。母屋には義姉1人。博士は離れに1人で住んでおり、ここ数年で9人も担当の家政婦が変わった。
「こんにちわ。新しい家政婦です。」
「君の靴のサイズはいくつかね。」
「・・・24です」
「ほお、実に潔い数字だ。4の階乗だ。」
忘れてはならない事柄をメモし、そのメモをどこにやったか忘れないように背広にクリップでとめていた博士とその家政婦は毎朝、同じ会話を玄関で繰り返す。
博士は何を喋っていいか混乱したとき、言葉の代わりに数字を用いた。それは他人と交流するために彼が編み出した方法だった。家政婦は博士と数字の会話をしていくうちに一見小難しいと思われがちな数字の印象とは全く異なっており、温かくて美しい、ワクワクした驚きとキラキラした発見に胸躍らされるばかりだった。
結局は親身にお世話をしたばかりに義姉からクレームがかかり、担当をはずされてしまったんですが、ふとした瞬間に博士の言葉を思い出し、博士に会いたい気持ちを募らせ、また担当の家政婦に戻る。
という話だったのですが、今、私がしている仕事に関わる部分も多く、とても興味深かったです。
・「その話はもう聞きました」と絶対に言わないこと。
・天気がいいから散歩に出かけ見ませんか、などのちょっとした心遣いの声かけができること。
・博士の言葉を心で感じ、素直に受け入れたこと。
などなど、高齢者にとっても大事なことが改めてとても身に沁みました。
私が関わっている介護保険のヘルパーさんの仕事とはまたちょっと違いますが、こういった人間としての関わり方や気の使い方ってとても大切だと思うし、今の自分にはそれがちょっと欠けてるような気がして、心が洗われる映画でした。
学校を出てこういった気持ちを強く持って仕事を始めたあの頃にふと戻ってみたいなーと思った夜でした。
映画の公式サイト↓
http://hakase-movie.com/